
クロールでより長く楽に泳ぐためには、正しい息継ぎ練習が欠かせません。
スイミングスクールでは練習の初期段階でビート板を使うことが一般的ですが、実は「クロール 息継ぎ練習はビート板を使わない方が良い」という意見も根強くあります。
かくいう私もそのように考える一人です。
実際にApproach Swimのレッスンでは、クロールの息継ぎ習得に向けてビート板を利用することはなく
多くの息継ぎマスターを輩出しています!
スイミングスクールで数年単位で息継ぎに苦戦している方が、たった1回のレッスンで攻略できるなんていうことも過去にはありました!
そこで、今回はビート板を使用することによるデメリット・ビート板を使わずに練習することで得られるメリットそして効果的な代替練習法について詳しく解説します。
コーチ紹介:【Approach Swim代表/月100件以上のレッスン担当】
古屋 龍希(Furuya Ryuki) | Approach Swim
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ビート板を使う息継ぎ練習のデメリット

体のバランスと自然な回転の妨げ
不自然な姿勢
ビート板を持つことで、身体の浮力が一部に集中し、バランスが崩れやすくなります。
クロールでは全身を使った自然な回転が必要ですが、ビート板を使うと肩や腰の動きが制限されてしまい正しいフォームが身につきにくくなります。
左右対称の回転が阻害
クロールの効果的な息継ぎには左右のバランスが重要です。
ビート板に頼ると片側に偏った呼吸になり、左右対称の体の回転が阻害され、結果として泳ぎ全体の効率が低下します。
呼吸リズムの習得が難しくなる
タイミングのズレ
ビート板を使用することで、呼吸時に余分な安定感が生まれ、実際に泳ぐ上で求められるリズム感が養われにくくなります。
正しい息継ぎ練習では自然な呼吸タイミングが重要ですが、ビート板があるとその感覚が鈍りがちです。
実践性の低下
ビート板を使った練習は水中での実戦形式の泳法と乖離するため、実際のクロール時に正確な呼吸リズムが発揮できない恐れがあります。
体幹トレーニングとしての効果が減少
体幹の安定性向上の妨げ
ビート板があると、体幹の筋肉を効果的に使う必要がなくなり結果として体幹トレーニングの効果が得られにくくなります。
ビート板なしで泳ぐことで自然と体幹の安定性や筋力が強化され、全体の泳力アップにつながります。
ビート板を使わない息継ぎ練習のメリット

自然なフォームの確立
実戦に近い練習環境
ビート板を使わずに泳ぐことで、普段のクロール動作に近いフォームを身につけることができます。
自然な浮力と抵抗を感じながらの練習は、正確な息継ぎタイミングと体の回転を養います。
呼吸リズムとタイミングの向上
正しいリズムの習得
ビート板なしの練習は呼吸のタイミングを自分の体全体の動きに合わせる必要があり、結果として呼吸リズムが向上します。
これは、長距離泳ぐ際やや競技での安定したパフォーマンスに直結します。
体幹と筋力の強化
自然な体幹トレーニング
ビート板を使わずに泳ぐことで自分自身の体重を支える力が必要となり、体幹や全身の筋力が自然に鍛えられます。
これによりクロール全体の安定性の向上が期待できます。
効果的なビート板を使わない息継ぎ練習方法

ドリル練習の導入
片手クロールドリル
片手で泳ぐドリルは、自然な体の回転と正しい呼吸タイミングの習得に非常に有効です。
ビート板を使わずに行うことで実戦に近いフォームを維持しながら、バランスとリズムを養うことができます。
人にアシストしてもらう
泳げる人にアシストをお願いする
前から実際に泳ぐ際の位置で腕を支えてもらい、徐々に支える力を緩めてもらうようにすると、
実際に泳ぐ時とのギャップが抑えられます。
実際にApproach Swimでのレッスンで取り入れており、成果が出ています!
スモールステップでの練習
短い距離から始める
まずは短い距離で正しいフォームと呼吸リズムに集中し、徐々に距離伸ばしていく練習法がおすすめです。
焦らずに段階的に上達することで無理なく正しいクロールフォームを習得できます。
こちらも実際にApproach Swimでのレッスンで取り入れており、成果が出ています!
「クロール 息継ぎ練習はビート板を使わない方が良い」という理由はビート板が体のバランスや自然な回転、呼吸リズム、さらには体幹の強化に対する効果を低減させるためです。
ビート板を使わずにドリル練習やスモールステップでの練習を取り入れることで、実践に近い自然なフォームと正確な息継ぎリズムが身につきます。
ぜひ、あなた自身のクロールの息継ぎテクニック向上に役立ててください!
Approach Swimは、「あなたの水泳人生に寄り添う」をコンセプトに個人レッスンを行っております。
そして、水泳を通して皆様お一人お一人に寄り添い、目的・目標を達成したときには共に喜び、達成することができなかったときには共に悩み、達成のための改善策を共に考えていきたいと思っております。
皆様に信頼をもって水泳に取り組んでいただける環境を提供することをお約束いたします。
